Comfortable living, Sustainable future
人々が快適な生活を送りつつ
環境を維持できる世界の実現を目指す
私たちがこのようなビジョンを掲げた背景には、次のような原体験がありました。
いままでは、人々が快適に生活するための発展とは、環境への負荷が代償となっていました。私たちはそれに対し、積極的な行動を取ろうという考え方に至ったのです。
中国、東南アジア、インド等のアジア、欧米とあらゆる場所を訪問する機会がありました。特にアジアは、この20年の間に、携帯が繋がらない、道が舗装されていないことが当たり前の状態から、どこでもインターネットが繋がり、舗装された道や高速道路が張り巡らされ、オフィスビルにはエアコンが完備されるという劇的な変化が起きました。この変化により現地での滞在は非常に便利に快適になりましたし、ビジネスとしてはこのような開発や大量生産/大量消費の恩恵を受ける形で拡大することができました。
一方、山や森が切り開かれていくところも目の当たりにしました。
ジャングルの未舗装のでこぼこ道を片道6時間かけて取引先まで通う道中、野生のオランウータンやヤマアラシを見かけることもありました。
その場所は、切り開かれ、空港になりました。取引先からは「次回から30分のフライトで来れるぞ」と嬉しそうな笑顔で言われたのですが、便利になる喜びの反面、野生動物が生息していたジャングルが見渡す限り整地されてしまったことにショックを受け、とても複雑な心境でした。
欧州にある見渡す限り表土が削り取られた石炭炭鉱。この国では、何十年にも及ぶ長期計画で開発する地域を変え、埋め戻した土地は雑木林も計画的に配置されるそうです。
人々が快適に生活することは、環境に負荷をかけることで、それは仕方のないことだと考えていました。
「環境保護とは、開発をしないこと=受け身の姿勢のもので、積極的なアクションを取るものではない。日々の糧を得るためには、このような開発による消費の恩恵を受ける必要があり、自分にできることはない。便利になること、今よりも良い生活がしたいという欲求は多くの人にあり、それを止めることはできない。私たちの生活も、エアコンなし、自動車なしという生活には戻れない…。」しかし、異常気象のニュースを聞く機会が増え、次の世代である子供達にどのような世界を残してあげられるのだろうと考えたとき、積極的に環境保護に貢献できる仕事をしようと考えました。
私たちは、エアコンや自動車を使い、これらを無くすことは現実的には難しいと考えます。しかし、消費するエネルギーの中で、再生可能エネルギーの比率をできる限り大きくすることで、間接的にでも環境保護に貢献しようと考えています。これが、風力発電の解決策を提供するというビジネスを始めたきっかけです。
私たちの貢献は、非常に小さいものですが、次の世代に美しい世界を残す一助になれればと考えています。